快晴!ふかふか雪の黒檜山で救助活動? 2014 12 19


黒檜山 
標高1,828m  駒ケ岳 標高1,685m 標高差約470m  歩行距離約5.6km

行程:黒檜山登山口10:53)猫岩(11:05)⇒負傷現場(11:18〜11:59)⇒御黒檜大神(12:40〜12:47)⇒
黒檜山山頂(12:50)⇒展望台(12:55〜13:04)⇒黒檜山山頂(13:10)⇒御黒檜大神(12:12〜13:24)⇒
大タルミ(13:46)⇒駒ケ岳(14:03〜14:07)⇒ベンチ(14:16)⇒おのこ駐車場(14:41)⇒黒檜山登山口P(14:56)

(歩行時間2時間50分:全所要時間4時間03分) am11:16〜pm14:47   yahoo地図  
赤城山は、榛名山・妙義山と合わせて「上毛三山」の一つに数えられています。赤城山の最高峰は黒檜山で、日本百名山と、日本百景の一つにも選ばれています。中央のカルデラの周囲を、円頂を持つ1,200mから1,800mの峰々が取り囲み、その外側は標高にして約800mまで広く緩やかな裾野の高原台地をなしています。裾野の長さは富士山に次ぐ面積を誇ります。
先日より予定していた雪山は白毛門でしたが・・・。昨日までの寒波の影響で、群馬県北部山沿いは大雪の予報でした。みなかみ方面の山は無理!と判断して、馴染みの黒檜山(赤城山)へ向かう事にします。

 
霧氷と群馬県防災ヘリ JA200G 「はるな」
往来する車も数台だけ、除雪はこまめにされていますが、道路の土台は随所でアイスバーン状態! 見晴山手前の気温計はマイナス6度を指していました。

 
黒檜山は雪雲に覆われて見えませんが、雪深そう! 黒檜山登山口付近では勢い良くラッセル車が除雪しています。黒檜山登山口を心配そうに見つめる方と話をすると消防署の方で、猫岩付近で男性が怪我をして動けなく救助を要請したそうです。
レスキュー到着も20分位かかるそうなので、消防のMさんと互いに携帯番号を教え合い、私が状況を調べて連絡する事にします。猫岩手前付近では救急車等のサイレンが眼下より聞こえて来ました。 猫岩付近より大声を出しけが人をさがしながら歩きます。

猫岩を過ぎてもけが人はいません! 尾根に出る少し手前でけが人を発見!男女2名の姿が確認できます。男性が誤って滑って転倒したそうです。左脚に怪我をして、歩行不能状態です。やがてヘリが到着して上空を旋回しています。速やかに登山口で待機している消防のMさんに状況と現場位置を連絡します。ザックを無雑作に置き、尾根に駆けあがり、ヘリに両手を振って合図! 二人はS県のY市から来たそうです。男性は安堵した様子で、連れの女性は元気でしたので安心しました。

事故現場周辺は樹林帯の真下で、吊上げ救助をするのは難儀な場所です。やがて上空より防災ヘリのレスキュー隊員2名が、樹林帯の隙間を通り抜けて、近くに下がって来ました。状況判断を見極め、適切な判断と行動を即座に開始です。私も一緒に吊り上げポイントまで男性を担いで移動します。ヘリの吊り上げホバリング作業は物凄い突風が吹くので、ザック等は飛ばされないよう注意をして下さいの事! そしてプロフェッショナルな防災ヘリでの吊り上げ作業が開始されました。
隊員1名と男性の引き上げ作業開始です! ボバリング状態の吊り上げ作業直下は、辺り一帯はヘリの巻きこむ激風で新雪が舞い上がり、猛吹雪状態で何も見えなく、身動きでもしたら飛んでしまいそうです!体感温度は経験した事が無い位の寒さになりました。(氷点下30度位?経験した事はありませんけど!)厳冬期吹雪で遭難したらこんな状態になるのかと思いました。そんな過酷な状況に激変した現場からの救助作業は、流石プロの仕事だなぁ〜と関心を通り越して、ただただ凄いの一言!やがて消防レスキュー隊が数名現場に到着して、ほっとした次第です。

 
残りのヘリの救助隊員が状況を説明していました。やがて救助隊員はヘリへ吊り上げられ戻って行きました。先程ヘリからの吊り上げワイヤーが枝に引っかかり、取れなくなっていました。消防レスキュー隊の方がワイヤーを回収するそうです。再び登山口で待機している消防のMさんより電話が掛って来ました。丁重なお礼の言葉を頂き、再び登山開始!※群馬県防災ヘリ JA200G 「はるな」

雪庇が少し張り出して来ています。今回は雪庇から落ちないよう注意を払います(笑)(今年の2月のドカ雪と比べると赤ちゃん雪庇!)地蔵岳の左には富士山!

霧氷の花が咲いています。連続で降った積雪で、意外と雪深いふかふかの山道!見上げると、どの樹林も艶やかな霧氷!木々を選ばず適当に写しても綺麗な写真が撮れます。
文句無しの白銀の森!
             真っ青な空と真っ白な霧氷!         分岐が見えて来ましたので、最初に黒檜大神の展望場所へ!
黒檜大神の展望場所より大パノラマを望む! 富士山-秩父連峰-南アルプス遠望-八ヶ岳〜etc
             浅間山                           北アルプス
       雪の重みで枝が下がり、猫背状態で通過!               黒檜山山頂は毎度の如く通過!
      なんですか?この道は!樹林雪でとおせんぼ?            北側展望台より素晴らしいパノラマ!
平標山-仙ノ倉山-万太郎山-谷川岳etc〜の谷川主脈縦走路(久し振りに谷川岳が姿を現しました!)
白毛門-笠ヶ岳-朝日岳-七ッ小屋山-武能岳-谷川岳etcの谷川連峰馬蹄形縦走路!   武尊山-至仏山
       榛名山の後方は真っ白に染まった浅間山!                   燧ヶ岳
             八ヶ岳                           四阿山
   左から日光白根山〜雪雲の掛った皇海山〜日光男体山!           女峰山-日光男体山のアップ!
東京よりお越しのカップルでは無い?mitoh1103さん(後で分かりました)だけなので、遠慮して食事は黒檜大神で!
  御黒檜大神に戻って来ました!鳥居より、素晴らしい眺望!       富士山-秩父連峰-南アルプス遠望-八ヶ岳
             ワンコの好きな地蔵岳!                       八ヶ岳
ホッカイロで温めて置いたおにぎりを保冷バックより取りだすと嬉しい温ったか状態!富士山を眺めながら美味しくおにぎり3コ頂けたので、カレーヌードルは持ち帰り!
            大タルミ目掛けて急降下!                    振り返って黒檜山
大タルミで一瞬!スノーシューに履き替え大沼目がけてラッセル急降下!と思いましたが、通常の駒ヶ岳周回へ!
     トレースは沢山ありますが、踏みぬきに注意が必要!           新しい標識の駒ヶ岳山頂!
真っ白に染まり、ズラリと並んだ名峰のパノラマ!
     先日訪問した谷川岳と一ノ倉岳-武能岳             雲の抜けた白毛門-笠ヶ岳-烏帽子岳-朝日岳
           雪庇が成長中!                       振り返って!
新雪をラッセル歩きで遊びます、膝下までスッポリ! 大同目がけて急降下! 黒檜大神でお会いした方に道を譲って頂きます。初めての黒檜山だそうです。大パノラマ&深雪歩きに感動の様子でした。 ※駒ヶ岳より駒ヶ岳登山口まで、気ままな男の山歩きの(赤城さん)の初トレースの跡を歩いて帰ります。
            チャッチャカ下がります。                   駒ヶ岳登山口に到着!
        大同の大駐車場でアイゼンを外します。                 見上げて黒檜山!
素晴らしい眺めの赤城神社と五輪尾根!
       赤城神社手前は凍り出しています。          駐車スペースに帰着!車が大分入れかわっていました。
青木旅館手前より黒檜山〜駒ヶ岳!大沼は徐々に凍りだしています。
おまけ

 赤城県道の箕の輪Pを過ぎると積雪が多くなります。
 路面は除雪されていますが圧縮され凍結していますので、注意を払って走行します。
 往来する車も数台だけ!本日は雪山歩きより、雪道走行の方が緊張しました。

 黒檜山登山口で心配そうに黒檜山を見つめる方と話をすると消防署の方でした。
 猫岩付近で男性が怪我をして動けなくなり、ヘリの救助要請をしたそうです。
 レスキュー隊の到着は20分位かかるそうなので、私が「何か出来る事はありますか?」と尋ねると
 「協力お願い出来ますか・・・、」
 消防のMさんと携帯番号を教えあい、私が状況を確認して連絡する事にします。

 猫岩を過ぎた尾根に出る少し手前で、座り込んだ男女2名の姿を確認です。
 男性が誤って転倒し左脚を怪我をして、全くの歩行不能状態でした。
 左脚の怪我だけで、大事に至らなかったので幸いです。
 ちなみにヤマレコの方でした。

 登山口で待機している消防のMさんに電話で状況と事故場所を伝えます。
 上空より防災ヘリのレスキュー隊員2名が到着しました。
 3人で一緒に吊り上げポイントまで男性を担いで移動します。

 そしてプロフェッショナルな防災ヘリの吊り上げ作業が開始されました。
 事故現場周辺は樹林帯の真下で、吊上げ救助をするのは難儀な場所です。
 ボバリング状態の吊り上げ作業直下は、辺り一帯はヘリの巻きこむ激風で
 新雪が舞い上がり、猛吹雪状態で何も見えなく、もし身動きでもしたら飛んでしまいそうです!
 そんな過酷な状況に激変した現場からの救助作業は、
 流石プロの仕事だなぁ〜と関心を通り越して、ただただ凄いの一言!
 やがて消防レスキュー隊が数名現場に到着して、ほっとした次第です。

 再び黒檜山へ向け、登山開始です。
 予想以上に雪深くなっていて、素晴らしい樹氷を見ながら歩きます。
 山頂手前でスライドした方に伺うと、谷川方面の眺望は良くなって来たの事!

 救助活動の手伝いで、予定より遅くなったのが幸いして
 北側展望台より、谷川連峰等の素晴らしい眺望を楽しむ事が出来ました。
 毎年冬になると何度となく、雪の黒檜山へ登っていますが、
 12月でこんなにふかふかの雪の積もった黒檜山は初めてです。
 ※スノーシューも担いで行きましたが、12本アイゼンで大丈夫でした!

 天候:快晴!
 出会った人 9人(周回コースなので!)
 全く当てにならない疲労度:★★☆☆☆

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